世界のゲルマニウム(生産量の推移)
<2011/07/07更新>
世界のゲルマニウムについて、USGS(米地質調査所)発表の資料をもとに表とグラフにまとめました。
ゲルマニウム(元素記号:Ge)は、主に亜鉛鉱物処理の副産物として得られます。硬く、灰白色の金属光沢で、ダイヤモンドと同じ結晶構造をもち、ガラスのようにもろい。重要なのは、ゲルマニウムは半導体であり、ゲルマニウムトランジスタの開発は固体エレクトロニクスの扉を大きく開きました。1950~1970年代前半にかけてゲルマニウム市場は高まりましたが、その後は高純度シリコンがトランジスタ・ダイオード・整流器に使われるようになりました。一方、光ファイバ通信網・赤外線ナイトビジョンシステム・重合触媒においてゲルマニウム需要が劇的に増加しました。
■ 世界のゲルマニウム(国別生産量の推移)
(単位・・・kg) | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 埋蔵量 |
中国 | 80,000 | ||||
ロシア | 5,000 | ||||
アメリカ | 10,000 | 23,000 | 4,500 | 4,600 | 450,000 |
その他 | 35,000 | 48,000 | 85,500 | 30,000 | |
合計(四捨五入) | 45,000 | 71,000 | 90,000 | 120,000 |
(出典) USGS「Mineral Commodity Summaries(鉱物商品概要)」
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