世界のレニウム(生産量の推移)
<2011/07/07更新>
世界のレニウムについて、USGS(米地質調査所)発表の資料をもとに表とグラフにまとめました。
レニウム(元素記号:Re)は、1925年にドイツで発見された最後の天然元素です。その過程はあまりにも複雑でコストが高かったために、タングステン-レニウム合金とモリブデン-レニウム合金が開発された1950年代初めには生産中止になりました。これらの合金の重要性が認識されるようになると、斑岩銅鉱床からのレニウム製造に大きな需要をもたらしました。レニウムの重要な用途として、無鉛ハイオクガソリン製造の際のプラチナ・レニウム触媒、ジェットエンジン部品の高温超合金などに使用されています。
■ 世界のレニウム(国別生産量の推移)
(単位・・・kg) | 1995年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 埋蔵量 |
チリ | 4,000 | 2,200 | 20,500 | 25,000 | 1,300,000 |
アメリカ | 17,000 | 12,600 | 7,100 | 6,000 | 390,000 |
ペルー | 3,000 | 4,800 | 5,000 | 5,000 | 45,000 |
ポーランド | 4,500 | ||||
カザフスタン | 200 | 2,400 | 8,000 | 2,500 | 190,000 |
カナダ | 3,000 | 1,600 | 1,700 | 1,800 | 32,000 |
ロシア | 500 | 1,100 | 1,400 | 1,500 | 310,000 |
アルメニア | 100 | 700 | 1,200 | 400 | 95,000 |
ウズベキスタン | 300 | ||||
その他 | 100 | 3,000 | 1,000 | 1,500 | 91,000 |
合計(四捨五入) | 28,200 | 28,400 | 45,900 | 48,000 | 2,500,000 |
(出典) USGS「Mineral Commodity Summaries(鉱物商品概要)」
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